まだ記憶に新しい東日本大震災をはじめ、私たちの暮らす日本は数々の地震災害に見舞われてきた。加えて、春から秋にかけては毎年のように大型台風が常襲し、人々の暮らしに多大なる被害を与えている。このような自然災害が多発する日本において、昔から家づくりの主流になってきたのは多少破損しても比較的復旧が容易に行える木造住宅。しかし、住宅が密集し、かつ家の形が多様化して多くの家具や家電に囲まれて暮らす現代社会では、極限まで耐久性を追求し、”何があっても壊れない家”で家族の命を守っていく必要があるかもしれない。
『北島建設』の建てる家は、圧倒的な耐久性を持つ”重量鉄骨の家”。いずれ必ず朽ち果てる有機質の木材ではなく、無機質の鉄で躯体を構成することにより、どんな天災にも耐え得る頑丈な家が出来上がる。建材として鉄が用いられた事例は、公共の建造物に多く見られ、その代表的なものが『鉄の貴婦人』とも呼ばれるパリのエッフェル塔。完成から100年以上の歳月を経ても未だにその強さと優美さを保っており、鉄製建造物が長期に渡って高い耐久性を持つことを証明している。
しかし、現在の住宅業界では重量鉄骨を使用する例は多くない。木材には国の検査はないが、鉄骨には厳しい品質検査があること、木造住宅の工法とは全く違った建築技術を要することなどが一般的に広まらない理由だ。例えば木住住宅であれば部材の長さが多少違っていても現場で調整が可能だが、鉄骨ではそうはいかず、一歩間違えれば致命的なコストアップになりかねない。そのため、『北島建設』には重量鉄骨の家のために自社鉄工所があるのだ。